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【年収】訪問リハビリの給料相場を解説するよ【PTOT】

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訪問リハビリって給料良いって聞くけど、年収ってどれくらいなの?

こんにちは!理学療法士7年目のホシノといいます。

突然ですが、「訪問リハビリの給料ってどれくらいなんだろう?」と疑問に思ったこと、ありませんか?

風の噂で「転職するなら訪問リハビリ!」という話を聞いたことがある人も多いでしょう。

それくらい訪問リハビリは待遇も良く、年収も上がる、という謎の偏見を持つ人は少なくありません。

しかし、噂と妄想ばかりが広がってしまい、現実的な話はそれほど出回っていません。

そこで今回は、訪問リハビリの金銭事情について解説していきます。

この記事でわかること

・訪問リハビリの年収と給与相場
・訪問でも給与が上がらない職場とは
・転職して失敗する人


訪問リハの給与は良いのでしょうか?

答えから言えば、半分正解で、半分間違いです。

なぜなら待遇が良い職場もある一方で、ブラック事務所も数多く存在しているためです。

その背景には、病院と比べた時に、経営者の質が全く違うという、大きなバックグランドがあります。

声給与やキャリアアップ目的なら、ぜひ訪問リハの注意点、特性も知っておきましょう

訪問リハ歴3年の筆者が、業界の特性についても解説していきます

訪問リハビリの給料の相場とは。

結論から言えば、訪問リハビリの年収は平均400〜600万ほどです。

僕の職場(訪問看護ステーション)も、やはりこれくらいの年収になります。

でも、400〜600万って幅がありすぎでは?

訪問リハビリ分野は、インセンティブのあるなしで、給与体系が大きく変わります。

後述しますが、インセンティブ制を導入していれば、ガンガン訪問の件数を回して、年収を上げている方もいます。

しかし、この出来高制を導入していないステーションであれば、そこまで高くはないという職場もあるほど。

厚生労働省が発表しているデータによれば、理学療法士・作業療法士の平均年収は409万6400円だそうです。

平均的なPTOTの年収と比べると、訪問リハビリの給与は高いと言えそうです。

アンケート調査によれば450万以下は50%以上

給与に関しては「訪問リハビリ」という括りで、厚生労働省が調査したデータがありません。

しかし、PTOTSTネット上で行われたアンケート調査がありまして、こちらが面白いデータを示しています。

(参考:PTOTSTネットより)

2021年3月時点だと、上記のようなデータになります。

450万以下が48%であり、半数以上は450万以上。

さらに35%以上の方が年収500万円以上という回答しています。

同じ訪問リハビリという括りでも、給与に差があるのが気になる点ではあります。

しかし平均的なPTOTの年収よりは高い傾向と言えそうです。

なぜ訪問リハビリの給料は高く、職場によって差があるのか?

結論から言えば、

  1. 診療報酬と算定の関係
  2. インセンティブ制度
  3. 地域差
  4. 運営費の抑え込み

といった理由が考えられます。

それぞれ簡単に解説していきます。

理由1.診療報酬と算定の関係

訪問リハビリは、1件あたりの単価が高いです。

たとえば、病院でよく算定する、運動器リハビリテーション料(I)は1単位(20分)185点となります。

つまり20分1850円の売り上げ。

1時間行えば、555点、5550円の売り上げを出すことができます。

これに対して訪問リハビリ分野(訪問看護ステーション)で、よく算定される「訪看Ⅰ5」は20分293単位になります。

60分行うと、減算となるため263単位になりますが、

263単位×3となり、789単位を算定することが可能です。60分7890円の売り上げを出すことができます。

*上記は、加算等を除いた状態です。

このように、病院と訪問分野では、1人あたりの売り上げも変わります。

さらに病院(医療保険)だと、1週間に108単位が1人のセラピストが取れる上限になります。

1週間の出せる売り上げに限界があるため、病院セラピストは給与が上がりづらいという面があります。

理由2.インセンティブ制度

訪問リハビリ分野では、インセンティブ制度があります。

たとえば1か月80件以上訪問した場合、それ以降の訪問1件につきプラス2000円支給する、といったような出来高制になります。

このインセンティブ制度を使って、件数を回しまくるセラピストもいるほど。

ただしインセンティブ制度は、事業所によって異なります。

インセンティブを発生させるまでのハードルがめちゃくちゃ高いブラック事務所もあります…。

目安としては、1か月80件(一日5~6件)以上でインセンティブが発生するところが多い印象ですね。

理由3.地域差

インセンティブ制度も含めて、訪問リハビリには地域差があります。

というのも、訪問リハビリは利用者様のご自宅に「訪問」してリハビリする仕事。

移動時間が長いと、それだけ業務を圧迫します。

都心部では自転車やバイク移動が多く、各利用者さんの家もそこまで離れていないことも多い。

そのため移動時間を抑えられるので、より件数を回すことができます。

反対に地方では、車移動も多いです。

車の方がラクかと思いきや、移動に時間がかかることもあります。

特に土地面積が大きい市だと、いろいろなところから訪問依頼をもらうため、1日の中でそれほど件数を回せないという話も聞きます。

運営側の管理者は、いかに効率よく訪問できないか、というルートの検討にかなり頭を使います。

④運営費の抑え込み

訪問リハビリは病院やクリニックと比べて、設備費用もかかりません。

訪問リハビリで最もかかる費用といえば、人件費です。

場所代はかからないの?

と思われるかもしれませんが、マンションやアパートの1室を事務所として使っているところも多く、誰でも借りれるような、賃貸アパートの1室が事務所ということもよくあります。

病院のようなプラットホームやベッドといった機材も必要ありません。

しいて言うなら車や自転車にお金がかかります。

しかし都心部では車よりも自転車やバイクの方が周りやすいこともあります。

自動車を導入しなければ、車の導入にかかる費用(車検や駐車場代など)もかかりません。

そんな事情もあり、やはり人が密集している都心部は給与が高い傾向にあります。

病院と比べると、運営にかかるコストははるかに安いため、より従業員に還元しやすいという背景がありますね。

求人情報をまとめてわかった地域差。

地域差ってどれくらいあるの?

県別の求人情報をまとめて、平均的な給与金額を調査してみると…

  • 訪問リハビリ(訪問看護含む)の求人情報
  • 2021年3月時点にジョブメドレーに掲載されている情報
  • 給与はスタートラインの金額(250000〜320000だったら、250000を採用)

結論から言うと、こんな感じになりました。

宮城228600
埼玉262031
東京293320
岐阜239208
石川228120
兵庫247075
福岡217625

 

まとめてみると、地方差はあり都心部の給料は高い。やはり東京は強い。

もちろん一般的な総合病院や施設と比べると、給料が高いのは間違いないです。

しかし地域によって差があり5〜7万ほど給料差があります。

まとめ:訪問リハはブラック職場も多いので要注意

ここまで訪問リハビリは給与がいいよ!という話をしてきました。

ただし、落とし穴が1つあります。

それは訪問リハビリ(訪問看護ステーション)はブラック事務所が多いということ。

実は訪問看護ステーションは、NPOや営利法人として開設することができます。つまり、誰でも開設することができるんです。

医療や福祉のことは全くわからないけど、訪問看護は稼げるらしい。

そんな話を耳にした方が、会社を立ち上げ、売り上げを重視し、インセンティブは導入せずに1日7、8件訪問させる、というヤバい事務所もあります…。

僕の近隣の事務所にも、以前は居酒屋のオーナーをしていたという方が、訪問看護ステーションの社長をやってる方がいます

なので事務所選びは、できるだけ情報を集めて慎重になりましょう。

でも、ブラックな事務所かどうかは判断が難しくない?

そうなんです。正直、面接や同行では職場の雰囲気を読み取ることがむずかしく、ブラックな事務所かどうかは判断できないんです。
そんな時こそ、転職をサポートしてくれる転職会社を有効に使うのがオススメです。(無料で利用できます)

さまざまな訪問看護ステーションの内部情報に精通したプロが、

「ここは風通しが良いけど、そこまで給与はよくない」
「求人情報の給与が〇〇円だけど、交渉次第では、給与を上げれるかも」

といったように、情報集めから給与交渉などいろいろなサポートをしてくれます。

僕も転職会社を使って、現在の訪問看護ステーションに入職しました

入職前に、待遇がいいなと思った求人を見つけたところ「この職場は離職率がかなり高いから、何か裏があるんじゃないかな」と言われた時は本当に助かりました。

登録や利用自体は、お金はかかりません。

3分ほどで登録ができるので、職場選びに失敗したくないなら、ぜひ利用してみましょう。

「次に働く場所は、人間関係が良くて、楽しくリハビリできるところがいいな」
「サービス残業はなくて、プライベートをもっと充実させたい!」
と考えるなら、大手の転職サポートサービスをオススメします。

なぜならハローワークや求人誌、有名ではない転職サイトだと、圧倒的に求人情報の量で劣るからです。
くわえて職場の裏側の情報にも詳しいサポーターもいるので、ブラック病院を回避できる可能性が高いです。

こちらのわかがまな条件を通しやすくて、給与交渉もしてくれるので、「自分の意見を強く言うのが苦手…」という方は活用しましょう。

それに転職にした方の成功談、失敗談も事前にわかります。

「転職したけど後悔した…」と失敗しないように、職場探しは情報を集めることがなにより大切です。

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