リハビリ医療系コラム

理学療法士3年目だけど退職したい!人間関係が上手くいかないあなたへ!

リハビリ

[st-kaiwa-2438]もう病院で働くのやめたい…先輩からも怒られるし、こないだは看護師さんからも怒られよ。[/st-kaiwa-2438]

[st-kaiwa-2442]俺ってPT向いていないのかな[/st-kaiwa-2442]

とこんな風に考えたことはありませんか?

 

理学療法士として働いていると、職場の人間関係で悩むことはありますよね。

患者さんや利用者さんのケアや治療をしていく上では、理学療法士や作業療法士、また看護師といったいろいろな職業が関わるので、コミュニケーションは不可欠となってきます。

 

でも、コミュ障にとっては、結構このコミュニケーションがしんどい。

患者さんのためとは言え、上司や他の部署のお偉いさんに、自分の意見を言う、というのは、中々勇気が必要です。

こういったコミュニケーション、人間関係で悩むのは、理学療法士の宿命とも言えます。。

 

では、人間関係で悩まずに理学療法士をやっていくことは無理なのか。

というと、そんなこともありません。

 

なぜなら、なぜなら病院や施設、どの職場にもその独自の雰囲気があり、その雰囲気があなたの個性を潰していることがあるからです。

もちろん単純に「あの先輩がむかつく」「同期の○○とは話しが合わない」という人間関係のトラブルもあります。

 

人間関係に悩む理学療法士ほど、より真剣にコミュニケーションに向き合っているとも言えますし、PTの素質があるとも言えますね。

実はてっとり早く、人間関係を解決させる方法もあるんです。

 

今回は、実際に病院を退職した私の経験を元にお話していきます

 

3年目で退職したくなるのはよくあること。

3年目で退職するにあたって、まず悩むのが、「本当に3年目でやめていいのか」問題です。

世間一般では就職したら、3年は働き続けなければいけない、3年も続かないやつはクソだ。

みたいなことが度々言われています。

 

ただ、医療職の世界で言えば、理学療法士が3年未満でやめるのはそれほど珍しいことがではないんです。

この表は、各職場での一年間の離職率を表しています。

病院の場合(急性期や回復期など)は、およそ1年間の離職率は10%ほど。

つまり、3年間勤めた時は、1年目からいた人たちの30%は仕事を辞める計算になります。

 

ただ、この30%というのは、実際に辞めた人の数字で、数字以上の人たちが、「もう辞めたい」「他で働きたい」と思っているため、3年目で辞めたいというのは、全く不思議なことではないんです。

詳しくはこちらでまとめています。

[st-card id=physical-therapist-1-greade/ label=”チェック” name=”理学療法士1年目だけどそろそろ限界!もう辞めたいよ…。” bgcolor=”#EC407A” color=”#fff”]

もちろん3年も働かずに1年目、2年目で辞めるという選択肢も十分ありだと思います

 

なぜなら、理学療法士は資格職で、理学療法士が足りない、という病院や施設は大勢あり、あなたの力を借りたい!と思っている施設は多くあります。

患者さん、利用者さんを第一に考える仕事だけど、自分の肌に合わない職場で働き続けるのは大変です。

たまには、自分を第一に考えてもいいのかも、と思います。

トラブルを避けて退職する方法とは。

実際、「仕事を辞める!」と思ったら、できるだけトラブルなく辞めたいですよね。

理想は円満退職です。

 

人によっては、だらだらと仕事が残ってしまい、残された人に仕事がたまり、トラブルに発展した!という話も聞きます。

では、円満退職するにはどうすれば良いでしょうか?

①退職日の希望は前もって伝えておく

退職日は時間的に余裕をもって職場に伝えておきましょう。

病院や施設によっては、病院規則や、就業規則があり、その中に、「退職する場合は、1ヵ月以上前に退職希望の旨を伝える必要がある」と載っていることもあります。

 

[st-kaiwa8]私が病院を辞めた時は3ヵ月前に伝えました。仕事の引継ぎもあったので、早めに伝えて損はないです。[/st-kaiwa8]

また私の以前の職場は、「できる限り1ヵ月前には退職届けを提出しなければならない」という就業規則がありました。

 

「いつ伝えるか」というのも大切ですが「誰に伝えるか」というのも大切です。

手っ取り早く上司に伝えるのが楽ですが、女性の場合、妊娠や結婚を機会に辞める場合は、まず女性の上司に相談しても良いと思います。

同性同士の方が理解も得やすいし、受け入れもしてもらいやすいですね。

 

②退職理由でネガティブな理由はNG

退職理由をどうやって伝えるか。

「○○先輩が教育指導と称して、仕事終わりもネチネチと私のリハや考えにいちゃもんつけてきます」

というような本音を言ってしまうと、余計に問題になりかねないです。

 

本音と建て前が大切ですが、ポジティブな理由を伝えると、上司の反応も良いです。

  • ここの職場では、運動器の患者さんが多いけど、呼吸リハもやってみたい!
  • 急性期ではなく、回復期でのリハビリもやってみたい!
  • 自分の実力が別の職場で通用するか挑戦してみたい!

などなど、前向きな理由があると良いです。

 

逆に後ろ向きな発言としては、こんな理由があります。

  • ○○さんと仲が悪い、人間関係がしんどい。
  • 家から職場が遠い、通勤時間かかりすぎ。
  • 給料もうちょい上げてほしい。

といった理由があります。

 

ちなみに、私はが仕事を辞める時は、「給料に不満があるから」という不満をはっきり上司に伝えました。

当時、結婚も考えていたので、結婚資金や生活費のことを考えると、圧倒的に当時の給料では、やりくりできなかったからです。

ネガティブな発言を言う時は、納得してもらえるような意見や考えを持つの大事です。

 

③受け持ちの担当は送りは丁寧に!

病院や施設で働いていると、自分の担当の患者さんや利用者さんがいると思います。

もちろん、次の担当者のリハビリスタッフに、「この患者さんはこんな人で、歩行訓練やADL訓練を中心にやっているよ!」というように、申し送りをすることも大切です。

それ以上に大切なのが、患者さん、利用者さんへの説明で、「次の担当者はどんな人か」という説明ですね。

 

突然、リハビリのスタッフが変わってしまうと、利用者さんも混乱してしまう上に、中にはクレームをつけて、「二度とこんな病院くるか!」みたいなことも言われることも(私の職場の体験談)

次のリハビリスタッフと利用者さんが良い関係になれるように、できるだけ在職中に顔合わせはしておくことが望ましいです。

 

④最終日はしっかり挨拶を!

「この職場本当に最悪だったわ」

「やっと辞めれたわ、もっと早く辞めるんだった」

と心の中で思っていても、しっかり挨拶をして、最終日を締めくくりましょう。

 

理学療法士やリハビリ業界というのは、とても狭い世界なので、退職した後に、別の機会に出会うということはよくあります。

終わり良ければ全て良し、という話があるように、終わりの印象が良いと、なんとなく在職中のあなたのイメージも良くなってしまいます。

 

最終日に上司やお偉いさんへの挨拶はもちろん、菓子折りくらいは持っておくことが望ましいですね。

[st-kaiwa8]できたら、お世話になった別の部署の方にもお礼と言えると、あなたの好感度は高くなります。[/st-kaiwa8]

 

退職を引き留められるのはなぜなの?

さて、退職を決意し、仕事を辞めることを上司に伝えた時に「仕事を辞めないで、もうちょっとこの職場でいてくれないか」という話をもらうことがあります。

 

この引き留めですが、いくつか理由があり、まとめると以下のような理由があります。

  1. あなたは病院から必要とされている存在だから(仕事ができるから)
  2. 人事からみたら、なるべく退職させたくないから(人事部や会社の方針)
  3. 3年間の給料は、病院側の投資だから

という理由があります。

 

③の病院側の投資だから、という理由は、具体的に言えば、1年目、2年目、3年目の給料は、病院側の賭けとも言えるんです。

というのは病院業界に限らず、どの職場の1年目も仕事がしっかりできる人はいません。

 

特に、理学療法士やリハビリの場合、専門的なスキルや経験が求められるため、1年目と3年目では、レベルの差が非常に大きいんです。

採用した頃から、しっかり育てあげて、病院にも利益が還元できるようになってきた3年目、4年目になってきた頃に辞められる、というのは、病院としても痛手なんです。

 

逆に、1年目から、大きなリターンを求めるような会社はブラック企業、ブラック病院とも言えますね~。

そんな職場はさっさと辞める準備をしましょう!

仕事を辞めたいと思った時にすべき行動。

職場を辞めたい!と思った時に行うべき行動は、「次の仕事はどうするか」です。

これは、実際に職場を辞めてしまった人や、休職中の人にも当てはまります。

 

人間関係で辞めるとなった場合、相当、メンタルや気持ちも沈み、気持ちが立てなおるには時間がかかります。

「次の職場を決めてから仕事をやめろ!」みたいなことが、転職ノウハウ本にも書いてありますが、そんなことは一切気にする必要ありません。

 

何度も言いますが、「理学療法士は資格職」であり、資格をもっているだけで働ける職場はいくつもあります。

そのため、焦らず、ゆっくりと自分のことを見つめなおす時間にしても良いです。

 

その際、求人情報の収集だけは行いましょう。

なぜなら、どんな職場があるのか、自分にはどんな職場が向いているのか、と考えることで、より自分の気持ちを前向きにすることができるからです。

 

求人情報を集めて、気になった求人は、施設見学、病院見学をして、職場の雰囲気が自分にマッチするか、確認してみると良いですね。

人間関係で辞めてしまった人には、「アットホームな職場」を観点に、職場を探すことをオススメします。

リハビリにおけるアットホームな職場とは?

求人情報によくあるセリフです(笑)

風通しが良い職場です、とかアットホームな職場です、とかいろいろなセリフがありますが、本当かどうかはその職場で働いてみないとわからないところ。

 

私が転職した時、新しい職場は、幸い言葉通りに「アットホームな職場」という場所でした。

穏やかな職場で働いているPTの友達にも話をしても、「アットホームな職場」というはいくつか共通点があるようです。

 

まとめてみると、

  • リハビリのスタッフの人数が少ない(15人以下)
  • 経験年数が偏ってない、新人からベテランまでいる。
  • 飲み会が強制でない、そもそもそんなに飲み会がない(年2~3回)
  • 一番上の上司がやや頼りない
  • 給料は平均的

といった具合になります。

 

一番上の上司が頼りない、というのは私の経験談にもなるのですが、上司が頼りない、仕事ができない人ほど、下の人間が一致団結してまとまる傾向があるような感じがあります。

 

本来、上司というのは仕事が出来て当たり前、というのが一般的です。

頼りない分、下の人間も「科長まだ仕事溜まっているんだ!しょうがないな~、ちょっと手伝ってあげるか~」というように、職場の雰囲気も穏やかになります。

 

逆に高圧的な上司の場合、パワハラや無茶難題な仕事を押し付けられたり、職場の雰囲気も最悪に。

上司はちょっと頼りないくらいが丁度良い、というのが私の考えです。

 

ただ、求人情報や病院、施設見学だけでは、上司がしっかりしているかどうかは見抜けないです。

コツとしては、「残業」に関して質問することだと思います。

 

中々、質問自体はしにくいですが、職場全体の残業ではなく、「上司」の残業時間について、会話の流れで上手く聞くとなお良いです。

いろいろな雑務や上司にしかこなせない業務もあるので、残業も溜まりやすいポジションですが、「すぐに帰ります」というような返答があった場合、「おやっ?」と思いましょう。

 

なぜなら、定時上りですぐに帰ってしまう上司ほど、下っぱの人間や別の人に仕事をお任せする傾向があるからです。

頼りない上司、頼りない科長というのは、自分が仕事が遅い、ということを自覚している人も多いので、職場の人間を置いて、真っ先に帰るという人も少ないです。

 

理学療法士なら積極的に転職を考えるべき。

理学療法士は、職場を選ばなければ、仕事に困る、ということはありません。

私が以前勤めていた職場でも、40歳になってからPTになって入職した人もいます。

 

一般的には、やや高めの年齢から、新しい業界の職場で働く、というのは、雇う側にとってもリスキーな選択になります。

しかし、理学療法士は資格職であり、資格があれば、仕事に困らない、というメリットがありますし、一般職とは違う大きなメリットでしょう。

 

最近では、病院も潰れる時代になってきましたが、老人ホームや訪問看護ステーションといった福祉、在宅分野の職場は増えてきています。

 

そのため、

[st-kaiwa2]経験年数も少ないし、今すぐ仕事やめてもどこにも就職できないよ…[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa3]目立ったスキルもないし、学会の発表経験もない、こんな私でも転職できるのかな?[/st-kaiwa3]

といった悩む必要もないんです。

 

なぜなら、圧倒的に理学療法士やリハビリ職の人材を、必要としている職場が多いからです。

[st-kaiwa1]人間関係つらすぎ、勉強会の資料作りもしんどい…[/st-kaiwa1]

と悩むのであれば、転職して悩みを解放させて働いてみませんか?

 

自分の悩みがスッキリすると、患者さん、利用者さんへのリハビリの質も上がりますよ~!

 

ちなみに、私が転職に成功できたのは、PT/OT人材バンクの力が大きいです。

[template id=”1106″]

コメント

タイトルとURLをコピーしました