リハビリ医療系コラム

理学療法士になって年収300万しかもらえないあなたへ。7年目PTが年収を上げる方法を話す。

リハビリ

これを読んでいるあなたは、理学療法士やリハビリ職の方が多いと思います。

 

理学療法士(PT)は、病院などに入院、入所されている患者さんの身体機能を上げる職業で、かなりやりがいがあります。

患者さん、利用者さんに握手をされながら「ありがとう」とお礼を言われたり、笑顔で「リハビリのおかげで歩けるようになったよ」と言われると、頑張って仕事して良かったなー、と思います。

 

この言葉を聞くため、笑顔を見るために、仕事をしていると言っても、過言ではないでしょう。

しかし、笑顔やお礼の言葉だけじゃ、僕らPT含むリハビリ職は食っていけないし、当然給料も大事な要素です。

 

安定した資格や、やりがいのある仕事というイメージが根強い理学療法士ですが、仕事を始めて、あまりの給料の低さに絶望したPTも多いはず。

[st-kaiwa1]医療職だしこれから需要はあるはずなのに、なんでこんな給料低い…。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]養成校のお金もあんなに高かったのに、この給料はひどいよ![/st-kaiwa2]
[st-kaiwa3]これじゃあ奨学金返済できない、どうしよう?[/st-kaiwa3]

といった悩みを持つ人も多いです。

 

[st-kaiwa1]年収300万が頭打ちかな…これ以上の給料アップは正直難しいと思っている。[/st-kaiwa1]

と、病院で働いていると、よくこんな話しを聞きます。

 

わかります。病院の給料ってめっちゃ低くて、10年目PTなのに、月20万くらいしかもらっていない人は大勢います。

 

でも、「あ~PTなんてならなきゃ良かった、給料アップも難しそうだし…」

と悩んでいるのであれば、まだ諦めるのは早いです。

 

なぜなら、PTでも給料アップは十分可能ですし、年収500万、600万だって十分可能なんですよ!

今回はPTが、どのやって年収を増やしていくか、お金を増やしていくか、をまとめてみました。

 

[st_toc]

理学療法士は給料は低い!年収300万しかもらえない?

まず初めにお伝えしたいのが、理学療法士の給料は低い、ということ。

どこの病院にいっても大体給料は低いですし、大きな病院でもそこまで変わりはないです。

 

初任給が17万5000円といったところもありますし、私の初任給も手当てなどモロモロ込みで、なんとか20万円ちょっとでした。

さて、理学療法士の人口は最近増加傾向で、毎年10000人の新人PTが誕生しているのは、有名ですよね。

 

そういった背景もあり、PT業界全体の平均年齢も低く、理学療法士の平均年齢は、およそ31歳。

加えて平均年収は約400万円という報告もあります。

こちらの記事で詳しくまとめています。

[st-card id=physical-therapist-salary-up/ label=”チェック” name=”理学療法士の給料が安いのはなぜ?簡単に年収を上げる3つの方法” bgcolor=”#EC407A” color=”#fff”]

 

[st-kaiwa2]「え!400万ももらっている人いるの?嘘でしょ!?」[/st-kaiwa2]

と思った人もいますが、理学療法士でありながら、500万、600万をもらっている人もいます。

 

一方で、年収300万もいくかどうかわからないような金額で、毎日カツカツの生活をしている人もいます。

この差はなんなのか。

 

これは、住んでいる地域と、勤務先による影響が大きいのです。

地方と都心部では、求人数も違いますし、もちろん待遇条件も違います。

 

東京でも手取り20万に満たないような職場も多いですが、働ける場所が多いため、選択肢が多いです。

加えて、勤務先による給料の差、というのが非常に大きいんです。

 

理学療法士が働く場所と言えば、急性期病院、回復期病院、老人ホームといった医療施設、介護施設がメインになるかと思います。

その中でも、わりと給与面が手厚いと言われているのが、訪問リハビリや訪問看護ステーションですね。

 

私も急性期病棟で5年務めた後に転職し、訪問看護ステーションに移りましたが、手取り額で20→32万まで変わりました。

病院や施設といった閉鎖的な環境で働いてると、どうしても周囲の情報が入りづらくなってしまいますが、給与面に優れている職場も実はあるんです。

理学療法士になるまでの費用とは。

理学療法士の給料が低いという話をしましたが、養成校の学費は結構とかかります。

例えば、東京にある日本リハビリテーション専門学校(昼間部)を例にとると、

1年次190万円
2年字140万円
3年次140万円
4年次140万円

と、合計 610万かかります。

 

大学に通うか、4年生専門学校に通うかによっても金額は変わります。

平均として、1年間にこれくらいの金額がかかります。

 

専門学校(4年制)100~175万円
専門学校(3年制)115~170万円
国公立大学60万円
私立大学135~200万円

 

既に理学療法士として働いているあなたは、この学費を納めてきた、とも言えます。

ただ、この学費分のお金を、もし今すぐ捻出するとなった場合、あなたの給料でこのお金を出せるでしょうか。

ほとんどの人が出せないと思います。

 

つまり、高額な学費を払い、資格をとったにも関わらず、その労力に見合った給料をもらっている理学療法士は少ないのです。

しかし、問題なのが、給料は低いと自覚しながらも、なにも行動せず給料を嘆くだけの理学療法士は非常に多い。

 

給料が低く、しかも中々昇給しにくい、という事実があるにも関わらず、特に行動も起こさない人は多いのです。

将来のお金のこと、結婚のこと、家や車のローンのこと、などいろいろなことを、これからずっと考えていくと思います。

どうやってお金を増やしていくか、資産を増やしていくか、というのは、理学療法士として仕事していった場合、一生付きまとう問題になります。

 

そのため、日ごろから、

  • 自分の給料を増やすためにはどうすれば良いのか。
  • 理学療法士として安定な年収アップを図るのにはどうすれば良いのか

と考えることが大切です。

 

理学療法士は給料面で負け組だということを自覚しておきましょう。

理学療法士の一生涯に稼げる金額は、高卒より低いというデータすらあります。

[st-kaiwa7]僕ら理学療法士の生涯賃金は、高卒に負けているのです![/st-kaiwa7]

理学療法士が年収500万円を目指す方法とは。

さて、僕ら理学療法士含む、社会人が資産を増やすには、たった2通りしかないんです。

 

それは、

  • 出るお金を減らす(節約をする)
  • 入るお金を増やす(収入を増やす)

の2通り。

 

「なーんだ、そんなことか~」

と思うかもしれません。

 

ただ外食の頻度を減らして節約をしたり、自分の欲しい服や趣味にお金を削って節約をする人もいます。

これがかなりしんどいんです。ストレス溜まりまくります。

 

既に節約が習慣化して、年収300万でも、年間100万円以上貯金している方にとっては、参考にならないかもしれません。

ここでは、簡単に節約をできる方法収入を増やす方法を含めて、3通りの方法を紹介します。

資産アップ方法①保険を解約する。

いやいや保険を入っておくべきでしょ!

と思うかもしれませんが、実は月々にかかる保険代は馬鹿にならないです。

例えば、毎月1万円の保険を40年間払い続けた場合、一生で500万円近くになります。
(1万円×12ヵ月×40年間=480万円)

 

500万あれば、車だって一括で買えますし、マイホームの頭金にだってすることができます。

さて、なぜ保険を解約すべきなのか、というと、保険は「損する賭け」とも言われています。

 

医療保険の場合、病気になった場合は、金銭的には得をします。でも、病気をしなかったら、保険代の分、損をします。

つまり、自分は病気をするかどうか、という自分の健康をテーマにした賭けとも言えます。

 

賭けに勝てた(病気になって、保険代をもらう)時でも、自分自身は病気になっているので、結果的には良い結果とはあまり言えないですよね。

 

 

さて、僕らが月々払う保険代には、保険会社の広告費や人件費などが含まれています。

また誰かが起こす保険金詐欺がきっかけで、保険会社が損をするかもしれない。

そういった保険会社が予測できない金額も、僕らが払う保険代には含まれています。

 

どうでしょう、支払っている保険代の一部は、自分とはあまり関係のない部分にも割り当てられています。

 

「もし重い病気になって、医療費が高額なったらどうするのさ!やっぱり保険は入っておいた方がいいよ!」

と思う人もいますよね。

 

実は、「高額療養費制度」という国が行っているサービスがあり、この制度を利用することで解決できます。

どんなサービスなのか簡単に説明すると、健康保険に入っている人が、月に一定額以上の医療費がかかった場合、限度額以上のお金を、国が負担してくれる、というすごいサービスなんです。

 

普通に会社務め、社会人として働いていれば、健康保険は加入していると思います。

この「月に一定以上」とは年収によって変動しますが、例えば、年収が約370万円以下の場合、57600円以上は払わなくても良いんです。

詳しくは厚生労働省の▼高額療養費制度のページを参照してください。

 

どうですか?これでもまだあなたは月々の保険料を払い続けますか?

保険料金の仕組みや、医療保険のデメリットでは、こちらの本でわかりやすく解説されています。

資産アップ方法②資産を運用する。

資産を運用、というとピンとこない人もいますが、いわゆる投資ですね。

投資というと、あまり馴染みがないかもしれないです。それどころか、抵抗や嫌悪感を持つ人も多いです。

 

しかし、もしあなたがお金の管理の方法を「銀行に貯金する」「自分の家で管理する」の2つしか知らなかったら非常にもったいないです。

加えて、銀行に手をつけていないお金が100万円以上あるなら、損をしていると僕は思います。

 

なぜなら銀行の金利額は超低金利であり、例え100万円預けていても、1年間で100円の利息しかつかないというのはザラになります(銀行によって金利が違いますが…)

でも、もし100万円預けた時の利息が100円ではなく、1万円や5万円だったら良いと思いませんか?

 

僕が利用している資産運用(投資)にウェルスナビというサービスがありますが、これは、AI(人工知能)を利用した投資です。

使い方は非常に簡単で、

  1. お金を入金する。
  2. 放置する

たったこれだけです、というかお金を入金したら後はひたすら待つだけなので、やること自体は本当にごく僅かです。

 

投資と言えば、株や不動産投資などがありますが、どこに投資をするのか、というのは、全てAIが判断します。

また、いくら投資をするのか、というのもAIが判断し、全自動でやってくれるので、投資入門者にはもってこいのサービスです。

 

100万円入金すれば、1年間で1万円、5万円を資産を増やすことも十分可能です。

理学療法士は平均年齢も低く、仕事がら資産運用や金利という言葉自体に馴染み少ないと思いますが、「若さ」というのは投資をやる上で重要なファクターなんです。

若いうちから始めることで、リターンも得られる、というのは、投資を行う上で基本とも言われているので、銀行にお金を預けっぱなしの人にはオススメですね。

資産アップ③転職をする。

上記の保険の解約や資産運用と比べると、一番即効性のある方法です。

 

理学療法士の給料は国の方針、法律の縛りもあり、今後、大きく上昇することは難しいと言われています。

そのため、もしあなたが月20万円の手取りで働いているようであれば、転職は収入アップの方法としてかなり重要です、というか今すぐ転職した方がいいレベル。

 

理学療法士の生涯賃金は、高卒よりも低い、という話をしましたが、これはこの理学療法士の昇給額の低さも関わっています。

一般職であれば、20代から50代にかけて、360万円の昇給が期待できる、というデータがあります(男性の場合)

これに対して、理学療法士は、20代から50代にかけて、約170万の昇給がしか見込めないというデータがあります。

詳しくはこちらで詳しくまとめています。

なぜ理学療法士の給料が安いのか?知らないと損する年収を上げる3つの方法
なんで理学療法士ってこんなに給料低いんだろう…。手っ取り早く年収上げる方法って何かないかな? こんにちは、訪問リハビリでPTをしている、ホシノといいます。 いきなりですが、最近はリハビリセラピストの養成校が増えています。 理学療法士や作業療...

 

そのため、給料が20万の職場で働けば働くほど、生涯賃金が下がるのです。

では、どうすれば良いのか。

というと、転職が手軽かつ、簡単に給料を上げることができます。

 

僕自身、急性期病院→訪問看護ステーションへの転職をきっかけに、手取り20万→33万に増やした経緯があります。

転職が成功すれば、それだけの収入アップが見込めます。

 

ただ、転職の難しいところは、

自分の要望にあった求人をいかに早く見つけることができるのか

という点だと思います。

 

というのも、給与が高めに設定されている求人や、待遇が良い求人情報は、人気も高くなり応募者も殺到します。

そのため、求人を公開したものの、すぐに非公開になってしまう、ということも珍しくありません。

 

また一般には出回ってない非公開求人には、好待遇のものが多いのです。

いくつかある転職サイトの中で特にオススメしたいのが、PT/OT人材バンクです。

 

リハビリやコメディカル専門職に特化した会社なので、大手転職サイトと比べても、高待遇やレアな求人も多いです。

また専任アドバイザーが転職をサポートしてくれるので、個人的にはかなりお世話になりました。

登録は無料なので、僕の場合、登録だけして、気に入った求人はひたすらストックしておきました。

 

またこちらから希望の条件をアドバイザーに伝えることで、自分にマッチした求人情報もくれるので、時間がない人にも使いやすいです。

ともあれ、今は全然転職を考えていなくても、とりあえず登録だけはしておくべきですね。

 

早め早めから求人情報をためておけば、後からそのストックから選ぶだけになります。

なにより優良求人と出会える可能性が一気に高くなります。

いざ、転職を始めよう!と思って、情報収集しても自分が希望する待遇の職場なんて、早々見つからないです(年収200万円とか300万なら別ですけどね)

「転職したのに給料が下がった!」
「新しい職場の雰囲気が最悪で、人間関係が終わっている」

という転職失敗談もよくありますが、そうならないためにも気をつけましょう。

 

転職を成功させるコツは、早め早めの情報収集ですよ。

 

一般職への転職も1つの手段として考えるべき。

理学療法士として一生働く、となると、勉強は必ずつきまといます。

加えて、国の方針や政策によって給料が影響されているので、今後、理学療法士の昇給額が今より減る可能性は高いとも言えます。

 

金銭的な不安要素も高い上に、リハビリの中では体も酷使するし、腰や首だって痛くなる。

休みの日には研修会や学会に参加することもあるし、勉強会の資料作りもする。

そうなると、理学療法士として働き続ける、って自分のプライベートを大きく犠牲していますよね。

 

病院や施設といった閉鎖的な空間で働いていると、どうしても考えが偏ってしまうことがあり、プライベート面を削らなければいけないことも、「PTだししょうがないか…」と思うことも多いです。

でも、本当にそれでいいのか、と疑問を持つことだってありますよね。

 

そんな時、一般職への転職も視野に入れておくことも1つの手段ですね。

一般職は医療職以上に様々な仕事がありますし、待遇も様々です。

数ある転職サイトの中でも、特にオススメなのが、「リクルートエージェント」です。

[template id=”210″]

コメント

タイトルとURLをコピーしました