こんにちは、現役理学療法士のホシノです。
病院で働く理学療法士であれば、一度は悩むのが「給料の低さ」です。
基本給が低いことはもちろんのこと、残業代が出ないことや、ボーナスの低さに悩む人は多いでしょう。
身近で働く看護師と比べても、お金の差は歴然です。
たとえキャリアは同じでも、看護師とPTでは年収換算で50万100万違うことはザラなのです。
そのため「給料が低い」「業務は力仕事」「体育会系が多い」ために、理学療法士は「医療職のブルーカラー」とも呼ばれることも…。
そんな給料の低さから、バイトを考えるPTは多いでしょう。とはいえ、バイトをはじめる上で悩むのが「単位」です。
病院であれば、算定や診療報酬の関係上、「1週間にとれるのは108単位まで」というルールがあります。
そのため108単位ルールがネックとなり、
「病院で働いていると、リハのバイトって難しいんじゃない?」
「勤め先にバイトしていることがバレそうで怖い…」
と悩む人も少なくありません。
しかし心配はご無用。本業とバイトを掛け持ちしているPTは大勢います。
中には月40~50万貰っているPTもいるほど…。
ただし病院や勤め先にバレず、単位も気にせずバイトするためには、108単位ルールを知る必要があります。
そしてバイトでガッツリ稼ぐためには、高待遇の求人を探すことが不可欠ですよ。
さて今回は、108単位の疑問から、月10~20万稼ぐ方法について解説していきます。
本業以外に収入が増えると、自分のQOLが一気に上がるよ!
だけど勤め先にバレることもあるから注意も必要だよ
週108単位の制限は大丈夫なの?
結論から言えば、病院×病院の掛け持ちはグレーゾーンです。
たとえば普段は病院で働き、バイトとしてクリニックとして働く…というワークスタイルは、診療報酬のひっかかる可能性があります。
診療報酬では、1週間に108単位、1日に24単位が上限とされています。
そのため病院で働いている場合、クリニックのバイトに応募をしたとしても、採用されないこともあります。
ここまで読んで、でもクリニックで掛け持ちバイトしている知人いるよ?と思う人もいるかもしれません。
病院やクリニックで働く管理者ほど、雑務に追われて単位が取れない状況もあり、リハは自分が行うけど、算定は管理者の名前で行う、といった名前貸しを行っているところもあるのです。
ただし病院×在宅分野の掛け持ちであれば、問題ないことが多いです。
たとえば訪問リハビリは、108単位のルールが適用されません。いうのも、訪問リハビリの利用者さんは介護保険利用がほとんど。
全国保健医団体連合会を参照しても、
訪問リハビリテーションは、疾患別リハビリテーションの従事者一人当たりの実施単位数の制限にカウントしない
というアナウンスがあります。
つまり訪問や生活期分野のバイトであれば、108単位の制限が適用されません。そのため訪問リハビリでは、インセンティブを導入している施設も多いです。
「1日8件目からは、1件につきプラス1000円」
「1ヶ月に70件訪問したら、それ以降につきプラス1500円」
といった歩合制を導入しているのです。
これは単位の上限のない生活期分野だからこそ、利用できる給与体系なのです。
時給換算のバイトよりも、1件5000円~という歩合制の方がモチベーションがあがりそう!
バイトや副業をしても職場にバレないの?
でもさー、バイトや非常勤として働いて、本業のほうにバレたりしないかな?
うちの病院、副業は禁止だし…
バイトが会社にバレてしまうケースの大部分は「住民税」がほとんどです。
会社から給料を支給される際は、基本的に住民税が天引きされます。しかしバイトや非常勤を掛け持ちしていると、副業分の給料も住民税に上乗せされます。
つまり天引きされる住民税がアップするのです。そこでバレることが多いのです。
誰にも言わず、直接納税すれば勤務先にバレない可能性は高いですが、オススメできません!
職務規定で副業禁止とされている場合は、副業していたことにより退職や解雇となる危険性も高いので、必ず副業OKか確認した上でバイトしてくださいね。
厚生労働省が副業・兼業の促進を始めたことで昔よりも副業禁止の会社も少なくなってきています。むしろ、うちは副業もOKだよー!と提示している求人情報も最近では多くみられます。
安全にバイトしてくださいね。
理学療法士が正社員をしながらバイトをするメリット
本業の給料ではギリギリ…。
でも休みの日を削ってバイトするのもしんどそう…。
慣れないうちは大変かもしれませんが、バイト掛け持ちにもメリットがあります。
メリット1.お金に余裕ができる
当然ながら、バイトをすることでお金に余裕がでてきます。
理学療法士の初任給は手取り17~20万以内に収まることがほとんどです。しかし病院で働いている場合、昇給は期待できません。
「年に1500円しか給料アップしない」「うちの病院は昇給ゼロだよ!」なんて話はザラにあります。
ただしバイトとして月5~10万の収入があると、一気に生活に余裕が持てるようになります。
クリニックや施設のバイトの場合、相場として時給1500-2500円ほど。
1日8時間勤務すれば、16000円ほど貰え、月4回で64000円です。
本業の給料以外に、6~7万余分に使えるお金が増えると、貯金もラクチン。好きなものは買えるし、奨学金返済も苦ではなくなりますよ。
メリット2.知識やスキルの向上に繋がる
病院勤務であれば、患者さんの退院後の生活はブラックボックスです。
どんなに自宅内での生活状況を考えても、実際の生活はみることができません。
しかし訪問リハビリは別です。
直接自宅に伺える訪問分野では、利用者さんのリアルな生活を評価することができます。
そのため急性期や回復期、普段病棟で働いているPTにとっては、訪問リハの経験は武器になります。
たとえバイトとはいえ、生活の動線や家具のセッティングなど学べることは多いですよ。
疾患の知識が増えることも、バイトの大きなメリット!
スキルアップにつながると思うよ
メリット3.人間関係が広がる
病院や施設、訪問看護ステーションなど、職場環境によって働く人の層が変わります。
たとえば総合病院であれば、新人からベテランまで幅広い年齢層で構成されています。
しかし老健や訪看の施設となると、新人は減少。
その代わりに家庭を持つPTや、同じようにバイトをしているセラピストも増える傾向があります。
中には理学療法士として起業を夢見ている人もいれば、子供が生まれたばかりで、稼ぎに追われるお父さんセラピストもいるほど。
いろいろな人と関わる中で、人間関係が広がり、人として成長も期待できますよ。
施設や訪問リハビリで働くと、ベテランPTとの距離感も近くなることが多いから、自分の考えや世界観が広がると思うよ
セラピストがバイトをするデメリットとは
メリットを説明してきましたが、デメリットもあります。バイトをする最大のデメリットは「休みが少なくなる」ことです。週1でバイトをはじめれば、週6日勤務がスタンダードになります。
この休みの少なさに慣れるまで、はじめは大変。
貴重な休みの日に、勉強会や症例発表の準備が入ると、なおさら時間に追われることでしょう。
しかし2~3ヶ月もバイトを掛け持ちをしていれば、正直慣れます。
それよりも「休日の少なさ」よりも「バイトをするメリット」の恩恵のほうが、よりありがたみを感じることでしょう。
そして2つ目の大きなデメリットが、「バイト探しが面倒」という点です。
非常勤とはいえ、施設によっては、職務経歴書を用意することも…。
中途半端な履歴書や、テキトーな志望動機は門前払いということも少なくありません。そのためバイト探しは、転職さながらの本気さを出さないと、仕事が見つからないこともあります。
転職サービスを使ってラクしてバイトを探そう
転職サービスとは、本来「転職したい人」向けに、履歴書作りや面接対策してくれるものです。
具体的なサービス内容としては、
- 非公開の求人を教えてくれる
- 応募先と面接のセッティングをしてくれる
- 履歴書、職務経歴書作りをサポートしてくれる
といったことができます。
しかし、ここ最近の転職サービスでは、バイト探しに力を入れている会社もあるほど。施設や病院によっては、正社員ではなく、非常勤だけを募集しているところもあります。
そんな施設の要望と、バイトがしたい人をマッチングさせるのが、転職サービスなのです。
担当者に要望・希望を伝えると、求人探しから面接のセッティングまでを請け負ってくれます。
また、現在の勤務先の給料に満足ができないけれど副業も禁止…
そんな時にバイトではなく転職を検討している時にも活用できますよ。
「次に働く場所は、人間関係が良くて、楽しくリハビリできるところがいいな」
「サービス残業はなくて、プライベートをもっと充実させたい!」
と考えるなら、大手の転職サポートサービスをオススメします。
なぜならハローワークや求人誌、有名ではない転職サイトだと、圧倒的に求人情報の量で劣るからです。
くわえて職場の裏側の情報にも詳しいサポーターもいるので、ブラック病院を回避できる可能性が高いです。
こちらのわかがまな条件を通しやすくて、給与交渉もしてくれるので、「自分の意見を強く言うのが苦手…」という方は活用しましょう。
それに転職にした方の成功談、失敗談も事前にわかります。
「転職したけど後悔した…」と失敗しないように、職場探しは情報を集めることがなにより大切です。
リハティップスおすすめ転職会社
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