
理学療法士になったのに、なんだか憧れていたものと違う…今からでも一般企業に移ることってできるのかな?
こんにちは、現役理学療法士のホシノといいます。
理学療法士になっただけど、想像していた仕事と違う…!と感じることはよくあります。
患者さんからのきついクレーム
終わらない書類仕事
サービス残業は当たり前の職場
こんな風に「PT辞めようかな…」「他の職場ってどうなってるんだろう」って思うことはとても自然なことです。こうした不満を抱えていると、一般企業に興味を持つことも少なくありません。
しかし医療職から一般職への転職は、恐怖心がつきもの。
今までセラピストとして働いていたのに畑違いの企業で働くことは、想像がつかなく怖いものです。
「本当に一般企業に勤められるの?」
「もし転職失敗して、また医療業界に戻りたくなったら?」
と不安に感じることもあるでしょう。
大丈夫です。
PTでもOT、STでも、一般企業へ転職を成功させるのは、難しくありません。
それに理学療法士を含めたリハビリ職は、非常に他の分野にチャレンジしやすい職種なのです。
「一般企業に移ったらもう病院へ戻ってこれない?」
そんなの都市伝説並みの言い伝え。現実はそこまで厳しくありません。
それにリハビリ職の年収アップ率は非常に悪く、将来に不安を感じる人も多いでしょう。
年収300万以下は当たり前の業界。
たとえ昇給したとしても、年間2000~3000円というセラピストも大勢います。そんな状態では、自分が40~50歳を迎えた時にマイホームはおろか、貯金もできずに満足した生活もできませんよ。
しかし一般企業に転職することで、年収を100~200万アップさせることも十分可能です。
未来の自分を変えるには、今の自分しかありませんよ。
さて今回はリハビリ職が、一般企業に転職を成功させるコツをお話します。
実際に一般企業に勤める元PTが、転職に関するリアルをご紹介します。
リハビリ職って一般企業に転職できるの?
そもそもリハビリ職って一般職で働けるの?
結論から言えば、リハビリ職でも一般職へ移ることは可能です。しかも年々、一般職への転職することは、簡単になっています。
というのは「有効求人倍率」が増加しているからです。
有効求人倍率とは、企業が出した求人数と、仕事を求める求人の比率のこと。
有効求人倍率が高いと、求人数が多く、転職することが簡単になります。

反体に倍率が低いと、求人数より、仕事を求める人が多い状態です。

厚生労働省が公表しているデータでは、ここ最近は有効求人倍率が増加している状態。
つまり以前と比べて、圧倒的に転職の難易度が低下しているのです。

(参考:一般職業紹介状況(平成30年12月分及び平成30年分)について)
平成19年にリーマンショックがあり、経営難や倒産した会社が増えたことで、平成21年頃には有効求人倍率が、低下しているのがわかりますね、
でも今は、リーマンショック前よりも求人数が多く、一般企業も人材を探している状態なんです。
リハビリ職が一般企業へ転職するリスクは限りなくゼロ。その理由とは?

せっかくリハビリの資格をとったのに、一般企業で働くのはもったいない気がする…

資格を取ったのに、そのスキルを活かせないのは残念かもしれないのうだけどリハビリ職は「国家資格」じゃ。再復帰することも難しくないのじゃ
理学療法士や作業療法士の大きなメリットが「国家資格」ということです。
一度資格さえとってしまえば、喪失することもありません。
もし仮に一般企業へ転職した後に、再び医療の世界に戻ることも難しくありませんよ。
たとえば実際にリハビリ関係の求人を探してみると、こんな求人が出てきます。

- ブランクOK!
- 高収入狙えます!
- 資格持っていれば大丈夫です。
こういった訪問リハビリ求人、病院の求人がたくさん出てきます。
事務や経理、営業といった一般職であれば、ブランクがあったら書類選考で落とされるのは当たり前。
しかし医療業界はリハビリ職の需要が高まっている状態。
ブランクがあっても欲しいという施設も多いです。
理学療法士は、人数が増えていることも問題になっているし、ブランクOKの求人があったとしても本当にリハ職に復帰できるのか心配な人も多いと思います。
日本はこれから、団塊の世代が2025年頃までに高齢者になり、多くの高齢者が増え、医療や介護サービスが不足することが問題とされている、いわゆる2025年問題を迎えます。
つまり2025年まではリハビリ職の需要は高まり続けます。
さらに2025年以降も医療系の人手不足が続くと考えられています。

(参考:2030年、高齢化率33%社会における労働と社会保障)
国も2050年までは高齢化が進む見通しを立てています。
2050年の時も現役セラピストでいられるかどうかはわかりませんが、2050年までは再復帰がしやすいのです。
リハビリ職が働ける一般企業ってどんな仕事?

一般職と言っても、「事務職」に「経理」、「営業」「総合職」とさまざま。
正直なところ、どの業界でも会社の欲しい人材と、自分の志望動機がマッチングすれば、内定をもらうことができます。
また、実は一般職だけど、リハビリ職や医療職経験者は優遇するという企業も珍しくありません。
たとえば「大和ハウス」や「木下の賃貸」は建築・住宅業界では大手になります。どちらも知名度のある企業の1つ。名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
この2つの企業は、医療・福祉分野にも力をいれています。
営業や運営・管理職を募集しているけど、臨床現場を知っている人が欲しい!という声もあるほど。
企業の運営をしつつ、介護分野のリアルな意見を聞ける人って、離床からも頼られますからね。
リハビリ職が働ける分野としては、他にもありますよ。
福祉機器のメーカーや、スポーツメーカーに勤める人は意外と多く、筆者の友人にも福祉メーカー勤めの人がいます。
介護・福祉用品の企業では、セラピストと相性がよいのです。
患者さんの家屋改修の時だって、リハビリスタッフはもちろん、建築士や福祉住環境コーディネーター、福祉用品の担当者も参加します。
福祉分野では、リハビリのようにマンツーマンで対応することはありませんが、臨床の経験を活かすことができますよ。
仕事を辞めた理由や転職理由ってどうすればいいの?
病院や施設から一般企業に転職するとき、ネックになるのが「転職理由」です。
一般企業の採用面接を受ければ、
「なんで医療職を辞めてうちにきたの?」
「前の職場をなぜ辞めたの?」
企業からすると、畑違いの人間を採用するのは、環境も違うし、採用してすぐに辞められたら、企業にとってもダメージになるので、上記の質問は必ずといってもいいほど聞かれると思います。
この質問に対して、採用担当が納得する理由を答えられないと、面接はおろか書類選考すら通りません。
ここでポイントになるのが、「ポジティブな理由」を持つことです。
リハビリ職を目指す人の多くは、
「親がリハビリされる姿を見て感動したから」
「手に職を持ちたかったから」
「自分がリハビリを受けて、人の役に立ちたいと思ったから」
など前向きな理由がほとんど。
同じように、一般職への志望動機も「ポジティブな理由」を用意しておくことが、内定をもらう秘訣です。
「病院で努めるうちに医療機器を開発する分野に興味を持った」
「ベッド1つで褥創の発生率が変わり、自分もベッドや介護予防グッズを作りたくなった」
と具体的なエピソードがあると、心強いです。
しかし、これだけではまだ不十分。
「この人を採用してどんな利益があるのか」
「この人の代わりになる人が、会社にいないのか」
というように、採用担当が考える深い疑問まで提案できないと、転職は成功できません。
そのためには企業研究や、業界全体の流れを調べることが非常に重要。
時には会社の抱える問題や、今後の方向性といった表沙汰にならないことも知ることが大切です。
「企業が欲しくなる人」を演じることが、一般企業への転職を成功させる最大のコツになります。
でも、企業の持つ悩みや、業界の流れを把握するのってかなり難しいですよね?1人で調べるのはなかなか大変だと思います。
そこで、うまく転職サービスを使い、一般企業への転職を成功させてほしいです。
転職サービスを使って、転職を成功させよう
転職サービスは、企業研究のプロ、転職のエキスパートがサポートしてくれます。
面接の練習だけではなく、企業との面接日程や給料交渉もしてくれるので、転職時のストレスがグッと減りますよ。
なにより心強いのが「内部情報」の提供です。企業によっては、あまりに表に出ないような裏情報があります。
「経営が上手くいっていない」
「営業部門の成績が低迷している」
などなど会社が抱える悩みはさまざま。
これは企業研究の手助けになるだけではなく、ブラック企業を避けるためにも便利です。企業によっては、パワハラが横行している職場や、怒鳴り散らす上司もいます。
離職率の高さがブラック企業を避ける指標になりますが、転職サービスはそんなヤバイ企業も教えてくれるのです。
せっかく一般企業への転職を決めたのに、ブラック会社入ってしまってはもったいない。
すぐに辞めてしまえば、あなたの経歴にも傷がつきます。
ですから転職を失敗させないためにも、転職サービスをフルに活用することが大切ですよ。
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