
妊娠をきっかけに育休を貰ったんだけど、子供ももうすぐ1歳。
仕事復帰できるか不安で…
こんにちは、現役理学療法士のホシノです。
一度臨床や現場から離れると、リハビリセラピストとして戻ることに不安を感じます。
「子育てと両立できるか不安」
「仕事についていけるか心配」
といった悩みを抱えるのは、ママさんとしては当然です。
人によっては結婚、出産を機会に、長年努めた病院を退職。
そして1~2年の子育て後に、再び働こうとするママさんPTやOTは珍しくありません。しかし、育児と仕事の両立は大変です。
いくら施設が「うちは子育てのバックアップ体制を整っていますよ!」と宣伝しても実際に働いてみないとわからいこともあるでしょう。
中には子育てにストレスを抱え、仕事にもついていくことができないため、再復帰後にすぐに辞めてしまう方も多いのです。

子育てとブランク後の再復帰…どっちも不安になりますよね
子育てと仕事を両立させるためには、少しコツあるがあるので説明していきますね
まずはママさんセラピストが直面する心配事を知っておくことが重要。
子育てがわからないことだらけ。そこに久しぶりの仕事が加わると、よりストレスフルになってしまいます。
だけど大丈夫。
子育てと仕事を成功させるには、コツがあるのです。
ただやみくもに不安を感じて、なにも対策せずにいると、子供と一緒にいる時もストレスを抱えます。そんなストレスを子供に向けてしまうお母さんも少なくありません。
後々になって「こうしておけばよかった」と後悔してしまうことも…。
さて今回はママさんセラピストが仕事と子育てを上手にやっていく方法や対策について、解説していきます。
育休明けのママさんセラピストでよくある失敗
子育てをしながら、リハビリ業務をするとどんな失敗があるのでしょうか。
よくある失敗談をご紹介します。
よくある失敗1.勤務時間が柔軟ではない
子供を預けている保育園から
「熱がでていますよ」
「体調が悪いようです」
登園前にはあんなに元気だったのに?!子供が小さい頃にはよくある連絡ですが、そんな時、あなたの職場は急な総体を許可してくれますか?
こんな時に勤務先の病院や施設が、理解のない職場だと嫌がられることもあります。
たとえ上司が「お子さん大変だね!今日は早く帰って面倒みてくださいね!」と言っても、いきなり穴が出てしまうと、現場が混乱してしまうことはよくあります。
パワハラ気味の態度ワンマン上司だと、急な早退にイヤな顔する人もいるでしょう。
なにより子供の看病で休みがちになると、職場に対して申し訳なく思うママさんは少なくありません。
そんな時に、
- 職場がどれほど育児や子育てに寛容なのか
- 勤務体系、勤務時間にどれほど柔軟に対応してくれるのか
というのは重要です。
職場によっては、時短勤務もできない職場もあるほどですし、ブラック病院だと、育休明けでも人手不足を理由に「フルタイムで出れない?お願い!」と言われることもあるようです。
もし新しい仕事を見つけている最中なら、勤務時間に融通が利くかどうかも確認しましょう。

面接や見学で「うちはママさんセラピストも多いから、働きやすいですよ♪」ってセリフをよく聞くと思いますが、都合のいい話は、鵜呑みにしない!
できるだけ現場のリアルの声や意見を集めることが重要になるよ
よくある失敗2.残業時間が長引いてしまう
病院ほど勉強会、資料作り、カンファレンスで、残業が発生することがあります。
たとえ時短勤務だったとしても、月末や月変わりは定時に帰れないママさんPTもいるほど。
「リハビリテーション実施計画書」に追われたり、在宅分野によっては「リハビリ報告書・計画書」に追われることも珍しくありません。そんな時に周りのスタッフがどれほど助けてくれるか、というは大切です。
管理者が優しい人だと「ちょっとくらい遅れてもいいよ!また今度来た時に仕上げてね!」と気を使ってくれる上司もいます。
しかし書類関係は、締め切りに細かい病院はかなり多いです。
ですから時短勤務やパートでも、早い時間に帰れないこともありますよ。
「月平均10時間の残業」という職場の場合と求人情報に記載していても、
- 残業ゼロのベテラン
- 残業20時間の新人
という状況だったとしても、「残業平均10時間」なので注意が必要ですよ。そして、残業時間だけではなく、勉強会やミーティングの回数、時間帯などもチェックが必要です。
中には、定時後のミーティングは残業にカウントできないという職場まであるようです…
よくある失敗3.他のセラピストと交流が取れない
職場内の人間関係は非常に大切です。
昔も今も「職場内の人間関係」は、退職を決心する理由としてランキング上位。
育休中にしばらく人と話していないと、新しい人間関係に戸惑ってしまうことはよくあります。
そのため産休明け後に、
「職場に馴染めるかな?」
「若い子ばかりで、打ち解けられなかったどうしよう…」
という悩みは、ママさんセラピストが抱えるよくある悩みです。
そんな時に同僚や先輩、職場内に同じママさんPTやOT、STがいると、グッと心に余裕が持てますよね。
筆者が働く職場では、子育て中のセラピストも多いです。
お昼休憩中には、
「子供の運動会が今度あるんだけど、なに着ていけばいいかな?」
「保育園に入れなかったんだよね、認可外にしようと思うんだけどどうかな?」
「中学受験させようと思うんだけど、お金が馬鹿にならないよね…」
という、子育てをしているお母さんだからこその悩みで、賑わっています。
同じ悩みを共有できるとストレスはもちろん減ります。
それ以上に子育てママさんをフォローする体制が整っているので、職場に同じ境遇の人がいるのは心強いですよ。
新しい職場を探すときは、すでにママさんスタッフがいるところをオススメします。特に管理者や役職者に、子育て中や子育て経験のあるセラピストがいると、いざという時に助けてもらいやすいですよ。
育休後の仕事への不安は環境を変えることが大切

育休後の仕事と、子育てに苦戦するPTやOT、STは大勢います。
そもそも「不安」を抱えて、あれこれ心構えはしているのに、なぜ失敗はしてしまうのでしょうか。
「仕事と子育てを両立できるか不安…」
「1年ブランクあるし、知識やスキルが足りないかも…」
「ずっと家にいたし、1日18単位も取れる体力なんてないよ…」
そんな不安はつきもので、そして失敗もしやすいです。
正直、仕事と子育てがどっちも上手くいかないのは、あなたのせいではありません。
再び仕事を辞めることになっても、働くママさんの責任ではないのです。
実は「働く環境」が大きな割合を占めます。
「子育ては環境が9割」という言葉があるように、環境次第で子供にも良い影響、悪い影響を与えます。その影響の良し悪しは、働くお母さんの状況に左右されるのです。
つまり子育てを乗り切るためには、職場の環境が第一。
お母さんが余裕を持って仕事をすることは、子供にも成長にもメリットが多いですよ。
職場の環境を変える再就職をする時に、いかに子育てしやすい職場を選べるかが、子供の成長にも繋がるぞい
育休後の再就職、転職は生活期分野が働きやすい
中でも訪問リハビリは働きやすいと評判が高いです。
訪問分野は急性期のように急な検査や処置が入ることがなく、回復期のように入浴時間や他のスタッフの介入を気にしなくても良いので、訪問リハビリを行っている「訪問看護ステーション」は働きやすいと人気です。
ママさんスタッフが働く看護ステーションでは、時短勤務や子育てのバックアップ体制にも力を入れている職場が多いですよ。
筆者が働くステーションでは、車移動がメインです。
病院内でのリハビリと違い、車移動中に座って休めるので、そこまで疲労感は感じません。
なにより「予定の時間よりも早く利用者さんの家に着いたから待ってよう」というように、スキマ時間も多いです。
そのため自宅や子供にも電話連絡がしやすいですよ(こっそりですが…笑)
訪看では病院でよくある業務後の勉強会はほとんどありません。たとえ勉強会、カンファレンスを行うとしても、朝の時間帯やお昼休憩にやることがほとんど。
というのも、家庭を持つ看護師さんやスタッフが中心のため、プライベートを配慮したスケジュールになっているところが多いです。
子育てと仕事を両立させたいなら、育児に理解のある職場を選びましょう。
子育てをしながら病院で働きたいなら「託児所完備」の職場を選べ
在宅分野はあまり興味が持てないので病院で働きたいという人は、託児所完備があるところがオススメです。
最近では院内に託児所がある病院も珍しくありません。
わざわざ保育園に寄って、送り迎えする手間もないので、忙しいママさんにとっては心強いです。
また院内託児所は、一般的な認可外保育園などと比べても、料金が控えめ。
福利厚生や社員サービスのひとつして利用できるため、月1~2万で利用できる施設もありますよ。
女性が働きやすい職場が増えているのは、素晴らしいことですよね。とはいえ難点もあります。
それは託児所のある病院や施設、看護ステーションの人気の高さです。
たとえ求人を出したとしても、すぐに応募が殺到。
「求人が見つからない!」と悩むママさんも多いでしょう。そういった問題も「転職サービス」を使えば、それほど難しくないので説明していきます。
転職サービスを利用して再就職を成功させよう

転職サービスとは「転職をバックアップしてくれるサービス」のことです。いろいろなメリットがありますが、転職サービスを使うと、こんなことができます。
- あなたの代わりに求人情報を探してくれる
- アドバイザーが1人1人に担当するから、悩み相談がしやすい
- 履歴書の作成、職務経歴書作りのお手伝いをしてくれる
- 面接をサポートしてくれる
などなど、できることが様々。
たとえば「昼間は仕事で、夜は育児…全然時間がないよ…」というママさんであれば、要望を伝えて、後は待つだけ。
「時短で働けて、土日は絶対休みたい。」
「できたら病院がいいけど、1日にとる単位も考慮してくれるところがいいな…」
というように、多少無茶な要望を伝えても、アドバイザーがあなたの希望にそった求人を集めてくれます。
子育てしやすい職場の多くは、男女比が1:1、もしくはやや女性多めくらいのところが多いです。しかし男女比を掲載していても、若い新人の女の子ばかりの職場もあるほど。
アドバイザーに情報収集をお願いすると、
- どれほど子育て中のスタッフがいるか
- 時短勤務中のセラピストの割合はどれくらいなのか
といった深い話まで聞くことができます。
そのため「仕事選びを失敗したくない」「仕事と育児、どっちも頑張りたい!」という人には、とても便利です。
「二兎追うものは一兎も得ず」ということわざがありますが、「二兎」追わなければ、自分だけでなく子供の人生にも響いてきます。
ぜひ転職サービスを利用して、育児も仕事も充実させましょう。
「次に働く場所は、人間関係が良くて、楽しくリハビリできるところがいいな」
「サービス残業はなくて、プライベートをもっと充実させたい!」
と考えるなら、大手の転職サポートサービスをオススメします。
なぜならハローワークや求人誌、有名ではない転職サイトだと、圧倒的に求人情報の量で劣るからです。
くわえて職場の裏側の情報にも詳しいサポーターもいるので、ブラック病院を回避できる可能性が高いです。
こちらのわかがまな条件を通しやすくて、給与交渉もしてくれるので、「自分の意見を強く言うのが苦手…」という方は活用しましょう。
それに転職にした方の成功談、失敗談も事前にわかります。
「転職したけど後悔した…」と失敗しないように、職場探しは情報を集めることがなにより大切です。
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