現状、飲食業界への転職や就職を考えているあなた。
ただいま履歴書の書き方で困ったり、煮詰まったりしていませんか?
その悩み大変よく分かりますよ、私も若い頃に履歴書を書いていて同じように悩んでいましたからね。
飲食店へ持っていく履歴書ってなにを自己アピールすればいいか明確じゃないですから。
料理経験があるなら料理人歴や得意ジャンルを書けばいいですが、接客やホールメインだと特に難しいと思います。
しかし、だからといって当たり障りのないことしか書けないようでは飲食店で正社員の職には就けません。
頭の回転が早く、瞬時にいろいろな物事へ対応出来る人材を飲食店では求めていますからね。
私は長い間飲食業界に携わっていますので、アルバイトの面接官を担当した経験もあります。
そしてある程度の業界年数を経て、自身で会社を起業し正社員を雇用したりもしています。
その中で採用する際にはやはり履歴書の第一印象というのは非常に大切です。
良い履歴書と悪い履歴書というのを見ていると、だいたいその人のことが分かってくるものですからね。
「でも実際どんな履歴書がいいものなのか分からないよ」
そんな気持ちがあるかと思いますので、今回、履歴書における大事なポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
実はある程度、採用面接にて合格する人と不採用になる人には履歴書の共通点があります。
その点を理解して履歴書を書くことによって、採用への可能性がグンっと高まりますから、ぜひこれを参考に面接へとチャレンジしてみてください。
それではまず採用者側が見るポイントからご説明していきましょう。
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飲食店の採用者側がみる履歴書のポイントは?
まず始めに履歴書を見て判断することはその履歴書にウソがないかどうかです。
学歴などもそうですが、職歴をまず見ます。
その中で比較的短期間に転職を繰り返していると印象としてはあまり良くありませんね。
ちょっとこの人は仕事が長続きしない性格なのかな、と誰でも考えると思います。
もちろん明確な理由があれば問題ありませんので、転職回数が多い人はちゃんとした転職理由を話せるように考えておくことが必要です。
あとはアルバイトの経験がある場合はそこも見ますね。
どんなアルバイトでも飲食店では活きる経験になるかもしれませんので。その人の趣味嗜好を確認する点においてもチェックするポイントです。
そして一番大事になるポイントとしては志望理由です。
「なぜうちを選んだのか?」というのは経営者、採用担当からすれば一番知りたいところですから、最重要ポイントといってもいいでしょう。
そんな志望理由や志望動機の良い書き方、話の膨らませ方を次に見ていきたいと思います。
どんな風に自己アピールすればいいの?志望動機の書き方3例!
どんな志望理由でもそこに情熱とやる気があればいいとは思いますが、それを文章にして伝えるというのは実は難しいもの。
また自分を雇うとどういったメリットがあるのかという部分をアピールする場所ですので、自己分析も欠かせません。
その中で飲食店に向いた自分の特徴をピックアップしてみることが大事です。
少し例文を交えながらご紹介していきましょう。
例1.以前に飲食店で働いていた場合の書き方例
アルバイトでも構いませんので飲食店勤務の経験についてアピールしてみましょう。
やはり完全未経験者よりも少しは知識がある方を企業は選びます。
[st-mybox title=”書き方例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#00acff” bordercolor=”#5bcaff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]現在、私は他業種(自分の業界について)にて働いておりますが、学生の頃に飲食店でアルバイトをしていた経験があります。
飲食店では主に接客を担当していましたが、そのとき感じた接客の楽しさややりがいが今でも心に残っています。
お客様によって多種多様な接客パターンがあり、その接客という仕事の奥深さについて勉強してみたいと考えこの度御社の採用面接に応募させていただきました。[/st-mybox]
例2.飲食店で独立を考えている場合
飲食業界は離職率が高い業界ではありますが、なるべく長く働いてもらいたいと採用者側は考えています。
しかし、そういった中でも独立して辞めていくというのはある意味誇らしいことでもあり、また採用する側の人間としても嬉しいことです。
そうした独立への意欲がある人間は仕事も真面目ですし、覚えるスピードも早いので歓迎される傾向にありますね。
私自身としてもやはり独立意欲のある若者を積極的に採用したいと考えていますので、そうした部分について触れるのはポイントが高いと思います。
[st-mybox title=”書き方例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#00acff” bordercolor=”#5bcaff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
私は将来的に飲食店を開業し独立していきたいと考えています。
その中で御社における飲食店の経営環境(和食なのか、イタリアンなのか、鍋料理など専門店なのかといった業態について触れながら)が自分にとって最大限勉強できる場所だと思いました。
そのため、こちらの飲食店で正社員として働き多くのことを学ばせていただきたいと考え応募させて頂きました。
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例3.大きい会社であればその後の展望
自分がこの会社に入って何がしたいかというのも大きなポイントです。
目的意識がある人間はその分出世も早いですからね。
実際、飲食店で働いていて一番困る人材はアイディアが出てこない人間です。
いまは例え未経験だとしても今後働いて勉強していく中で何をしていきたいのか、という部分を明確に提示できると高評価に繋がりますね。
[st-mybox title=”書き方例” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#00acff” bordercolor=”#5bcaff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
私は御社で正社員として働く中で、将来的には商品の開発に携わりたいと考えています。
私は旅行が好きで日本各地へと足を運んだ経験があります。
その中で地域によって異なる特徴を持った数々の料理と出会いました。
その地元に根付いた食材や調理方法などがたくさんあることを知り、これをもっと深く知りたいと思っています。
そうした気持ちの中、全国にチェーン展開している御社の飲食店においてそれぞれの地域の特性にあった限定メニューなどを考えてみたいと思うようになり、この度応募をさせてもらっています。
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最後のポイントに関しては「転勤・異動に対して前向きです」というアピールにもなります。
大手のチェーン系飲食企業としてはかなり助かる人材ですので、合格の可能性が上がりますね。
こんな志望動機はダメ!避けるべき志望動機の書き方!
履歴書を一目見て確実に落ちる人間というのが存在します。
それが「コピペのような志望動機」です。
どこの飲食店に持っていっても使えそうな志望動機は採用者側の心に響きませんので注意が必要です。
採用面接に臨む際に一番理解しておかなければならないことをひとつお教えしましょう。
それは「相手は人間」ということです。
やはり機械的に考えたような文章では印象にも残りませんし、採用して一緒に働きたいとも考えてはくれません。
そうした部分を踏まえてダメな文章をいくつかご紹介していきます。
飲食店でもっとも多い志望動機「お店に憧れて」
[st-mybox title=”よくあるコピペ動機” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#00acff” bordercolor=”#5bcaff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]以前こちらのお店を利用させて頂いたときに、その接客や料理の内容に感激し応募させて頂きました。[/st-mybox]
これはどこのお店でも同じことですよね。
正直、何枚も同じ履歴書を複製しているんじゃないかと思ってしまいます。
一見、お店に来たこともあり雰囲気を理解しているように感じられますが、それと働くのは別物です。
これを書くのであれば「どういった点が他よりも優れていたか」も追記しましょう。
安定しているところで働きたいという内容
[st-mybox title=”よくあるコピペ文” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#00acff” bordercolor=”#5bcaff” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]~~~御社のように全国展開している企業で働きたいと考え、この度応募させて頂きました。[/st-mybox]
いくつかの利点をまとめた後に、このように締める履歴書がたまに見かけられます。
「大きな会社に対しての褒め言葉」のようにも聞こえますが、「安定している所で働きたい」という欲求が丸見えです。
しかも別に全国的に広がる企業ならどこでもいいようにも感じられますよね。
さらには「会社を成長させる努力がなさそう」とも捉えられてしまう可能性もあります。
この文言を入れるのであれば、「全国展開している企業で自分がどこまで通用するのか試してみたい」くらいの情熱を組み込みましょう。
「生意気じゃないかな?」と考えるかもしれませんが、基本的に飲食店の経営者というのは情熱的な人間が多いですから大丈夫です。
逆にそういう風に書いて落とされるところは、仕事に対して革新的な意見が求められていない社風ということで働いていても楽しくないですよ。
個人のアイディアを採用したり働き方の自由度が高いという点が飲食業界の魅力でもあります。
履歴書においても自分の個性を存分に出して、採用された会社が自分にとっても働く価値のある現場だということを覚えておいてくださいね。
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