「正社員として働きたいと思い、飲食業界なら人手不足だろうからいけるかも」
そんな希望を胸に面接に臨み、理由も分からず不採用の連絡をもらったあなた。
お疲れ様でした。
正直落ちると思わなかったですよね?
分かりますよ、その気持ち。
ある程度社会人経験があったり、高卒以上であればたいがいの人間が採用されていくのが飲食業界ですからね。
しかし、そんな飲食業界でも当たり前ですが、面接に来た人全員を採用するわけではありません。
実際に不採用になる人は何割かいるわけですから、今回はその役目をあなたが担っただけということです。
[st-kaiwa1]でもなんで落ちたか分からない![/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]面接もある程度スムーズに進んでいたし、やる気も伝えられた気がしたのに…[/st-kaiwa2]
たしかに何故あなたが落ちたのか、その理由は明確には分かりません。
たまたま他に飲食経験がずば抜けてすごいスペシャルな人材がいたのかもしれませんしね。
しかし、ひとつだけいえることがあります。
それは…。
「あなたを採用するメリットが見当たらなかった」
端的に言ってしまえばこういうことです。
実際飲食業界は慢性的な人手不足ですから、あなたに賃金を払う価値が将来的にありそうであれば相手も雇うと思います。
そのメリットを相手が感じ取れなかった、もしくはあなたが感じさせることが出来なかった。
これが不採用になった一番大きな理由かと思います。
私はある程度長い期間飲食業界に携わっていますし、同じ業界内で独立企業している人間でもあります。
その経験から考えて、どういった人が飲食業界では正社員に採用されているのか?
また、どういった人間が不採用になるのか?という点をご説明していきたいと思います。
是非あなたには、ご紹介するいくつかの理由を参考にもう一度チャレンジしてもらえたらと考えています。
採用担当が「この人は不採用」と判断する理由は?
ここからは考え得るだけの、「担当者が不採用にする人材」の特徴を挙げていきます。
チェックして次に活かせてもらえれば幸いです。
理由①志望動機があいまい
まず面接で落ちる理由第一位から発表していきます。
とにかく志望動機が原因で不採用になっている可能性はかなり高いと思います。
「あなたがその店で働く理由と目的が絶対的に弱い」
飲食店であればどこでも良い、というスタンスで履歴書を書きませんでしたか?
意外と採用担当の面接官はその点についてすぐに気付きますよ。
書いた文章が短かったり、内容が薄くても「そこで働きたいという理由」がハッキリと書かれていれば合格です。
しかし、逆に志望動機を長々と書いても、そこで働く理由があまり感じられなければ面接官は不採用と判断します。
飲食店といえども、いかに志望動機が大切か、ということに関して詳しく説明した記事がありますので、こちらを参考にしてみてください。
[st-card id=404 label=”チェック” name=”未経験だけど飲食店の正社員になりたい!志望動機を魅力的にアピールできる書き方3選!” bgcolor=”#EC407A” color=”#fff”]
理由②経験がない、もしくは少ない
飲食業界の経験が乏しいというのは充分不採用条件に当てはまります。
現状、日本においてぼろ儲けしている企業というのは一部の投資家企業か怪しげなIT関連会社くらいです。
基本的にはみんな地道に働いて企業を存続させようと必死なわけですね。
そうした中では、やはり即戦力かもしくはある程度知識がある人間を採用したいというのが本音です。
こればかりはあなたが悪いわけではありませんが、現状経験が少ないのであれば面接で落ちることを覚悟でもう何社か回るしか道はないですね。
理由③熱意が伝わってこない
経験も多少あって、志望動機もしっかり書いたけど面接で落とされてしまった。
そんな人はだいたいがこのタイプに当てはまります。
「熱意や努力を人に伝えるのが下手」
あからさまな努力のひけらかしが不得意という人は一定数います。
実際わたしもそのタイプです。
しかし、そういった中においてもやはり「やる気を見せる」というのは残念ながら社会的に必須のスキルなんです。
[st-kaiwa2]そんなのどうやって頑張ればいいんだよ~[/st-kaiwa2]
そう考える人もいると思います。
ここでは一番実践しやすい面接でのテクニックをお教えしますが、もちろん今から使えるような方法です。
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
「相手の目をずっと見る」
[/st-mybox]
これだけです。
「え?それだけ?」と思うかもしれませんが、これだけで合格の確率はかなり上がります。
あなたは自分が人と話している姿を客観的に見たことがありますか?
意外と視線というのはあっち行ったりこっち行ったり、不安定なものなんです。
それが真っ直ぐ定まっているだけで、かなり強い意思表示になりますから効果は高いですよ。
ぜひ試してみてください。
理由④滑舌や話し方が悪い
視線が不安定な上に話し方も悪いとなると、かなり不採用条件を満たすことになります。
先ほどの目線の話もそうなんですが、これは「接客業の基本スキル」を見ているわけなんですね。
正直なところ、話し方が下手な人を修正させるのはかなり難しいんですよ。
これはセンスですから。
もちろん特訓をすれば直りますけどね。
しかし、それには本人の努力と周りの指導が必要です。
そうすると正直業務以外のことに時間に割くことになりますから、規模の大きい会社じゃないとちょっと厳しいですよね。
このスキルは他の業界でも必要になってくることが多々ありますから、自分が話し下手だと感じているのなら早めに直したほうがいいと思います。
理由⑤通勤場所と自宅の距離
あなたが面接に行ったお店や会社が比較的遠い場所であった場合、こちらも残念ながら不採用となる可能性が高まります。
「なんで!?」と感じると思いますが、まず「余計な交通費が発生する」ということです。
分かりやすく説明しますので、単位は区切りが良い数字で表しますね。
交通費が片道150円の人と片道500円の人がいます、どちらも同じ経験年数と能力です。
さてどちらを選びますか?
ものすごい当たり前の理論ですよね。
片道150円の人を選びます。あなたが片道500円の人だったら残念ながら不採用です。
往復で1日700円の差額、ひと月で2万円近い差額が生まれるわけですから。
これはちょっと遠方の人の採用を躊躇しますよね。
また、飲食店だと「急にアルバイトが休んだ」などの理由で出勤することもあります。
そうした時に、自宅が遠い正社員スタッフよりはやはり近いスタッフを優先的に採用したいという部分もあります。
理由⑥職場の平均年齢との差
職場の平均年齢とあなたの年齢にけっこうな差があった場合はこれも面接官としては考えてしまいます。
飲食店というのはやはりチームワークが大事ですから、ある程度は年齢を近づけておきたいものなんですよね。
もちろん年齢・性別などで採用や不採用を決めてはいけないと定まっていますが、その年齢も能力として加味されるケースはいくらでもあります。
自分の年齢層に合ったお店を選ぶというのも、ひとつの大事な基準といえるでしょうね。
理由⑦容姿に清潔感がない。
実は飲食業界の本音で言えば容姿というのはかなり重要な割合を占めています。
これはカッコいいとかカワイイとかの単純な話ではありません。
清潔感があって、お店のコンセプトや雰囲気に合っているかどうか。
これがけっこう大事なんです。
当たり前ですが、飲食店ですから清潔感は必要。
その上であなたが持つ容姿の雰囲気がお店のコンセプトに合っているのかどうかというのは最初に見られるところです。
いわゆる一般的に「客商売」という言葉がありますが、飲食業界は特にその意識が強い仕事です。
お客さんに気に入られてなんぼのところもありますので、人を惹きつける雰囲気というのはかなり重要視されてしまうポイントとなっています。
ご紹介してきた項目の中で、直せるところや直せないところがあるかと思います。
しかし、実際に採用者が見る点というのはこうした部分ですので参考にしてみてください。
実践できる部分を修正すればきっと次の面接には合格すると思いますよ。
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